小林玲子ブログからのお知らせ

eランニング通信

グンゼSP eランニング通信 第8号

今回の「グンゼスポーツ eランニング通信」第8号は、ランニング障害の話とランニング後のストレッチ法です。
さて、この秋のレースに出た方、結果はいかがだったでしょうか?
思い通りに走れた方、まあまあの及第点の方、反省材料ばかりの方!?と、皆さん様々な結果だったかと思いますが・・・でも次は(も)頑張るぞ・・・としっかり次レースを見据えてトレーニング再開されていることかと思います。
走り始めて1年以内程度の初心者ランナーは、ランニングに費やす時間、走った距離が多くなれば、体力、走力は順調に向上し、その採点簿であるレース記録も良くなります。
それが楽しく、どんどん走りこんでいく方も多いのですが、そこに大きな落とし穴が待ち構えています。
それはケガ、「ランニング障害」です。
ケガには、一回あるいは数回の大きな外力によって引き起こされる「外傷」というのがあります。走っていて足首を捻った、何かに衝突したなど、突発的な要因によるものです。
「ランニング障害」というのはそれとは違い、走ることによって体に受ける力=地面からの衝撃、それ自体は数回で痛みになることのない小さな小さな衝撃ですが、それが何万回、何十万回・・・と受けることによって、筋肉や関節部の痛みになって表れるケガのことです。
初心者にとって、せっかく走りが楽しくなってきた時に表れてくる痛み、「ランニング障害」。膝の周りが痛い、スネの内側が痛い、足の裏が痛い、などの症状がでてきます。自分なりにケガの原因を考えてみるとフォームが悪かったのではないかと・・・
しかし、そのホントの原因は、フォームでなくご自身の体力に問題があることが多いのです。体力というのはランナーの場合、筋力と柔軟性のことです。下半身について言えば、自分の体重の何倍もの反発を地面から衝撃として受けますが、それにより筋肉が疲労していきます。
すると次第に筋肉の柔軟性がなくなっていき、筋肉のスムーズな動きがなくなっていきます。
そのことで、筋肉が骨についている部分(関節)に過大なストレスがかかり炎症となり痛みの症状がでる、というのがよく起こる膝関節周辺の「ランニング障害」の発生メカニズムです。
走る距離や速度が上がってくれば、地面からの衝撃が大きくなりますので、初級者ランナーだけでなく、体力のある中上級者も「ランニング障害」の可能性はいつもついてまわります。
実業団のエリートランナーでは、ハードな練習でケガをしたランナーがどんどん脱落し、トップランナーになる条件のひとつにケガに強い体であるかどうかということもあるぐらいです。
話を市民ランナーレベルに戻し、ランニング障害予防のために必要なことは、何かと言えば、「徐々に徐々に」ということです。
一念発起して6ヶ月後のフルマラソンを目指してトレーニング開始。フルを走りきれる走力をつけないとと、毎週3回5〜10kmを走り、そして2ヶ月前になり20kmを数回走り、そして1ヶ月前に30kmを走ったら急に膝の痛みがでてそれからはその痛みが引かない・・・というようなケースはよく聞きます。
レース当日の42kmというのは相当な負荷ですが、それを目指した長期間の練習というのはそれ以上の負荷と考えてください。フルを目指すとなると、1年以上の計画の中で、10km、ハーフ、フルとレース目標も徐々に高め、それに伴い練習量の徐々に高めていくのが、「ランニング障害」を防ぐ練習法です。
それと併せてどんなランナーにも言えることが、自分の体を「恋人に接するような気持ち」で大事に扱うことです。恋人(自分の体)の反応に敏感になりいつもアフターフォローを忘れないといったことでしょうか!?
その思いやりの一つの形が、ストレッチの継続ですね・・・
ランニング後のストレッチ法は、小林コーチのブログRun♪Run♪Dairy♪の以下の記事に画像付で記載していますので参考にしてください。
https://blog.gunzesports.com/?eid=167122